ハレの靴もケの靴も色々作ってきた。が、運動会スペシャルだけはいつもちょっと特別なのです!で4ヶ月ぶりにブログ復帰スペシャル〜
うちの子も、周りのお友達もみんなチビっこかったな〜
息子4歳の「大運動会!」を終え、写真の整理しがてら2年前の運動会の写真を久々に見る。
キャラに似合わず、ギラギラのタイガーマスクみたいな靴履いて、先生やお友達に囲まれる息子。
運動会にはなんか特別な靴作ってあげたい、と、最初の年(1歳児クラス)に作ったこの靴がきっかけになって、毎年、運動会のために靴作ってやるのを楽しみにするようになりました。
2年目は「青と緑とキラキラ」という本人オーダーに
①私が応えきれなかった
のか
➁彼の腹の虫の居所が悪かった
のかはわかりませんが
一生懸命作った靴を
「いやや」の一言でバッサリ切られ、直前に作り直すことになり、
持ち時間の少ない親が慌てふためくのを横目に、本人は
新しく作り始めた靴のカカトのスポンジ部分で、こんなんしてゴキゲン。
一転して黒とゴールドの靴。
彼の意見を全く聞かないで作ったカラーリングだったにも関わらず、
なぜか気に入って、この靴でかけっこ走ってくれました。
そしていよいよ今年。
「よし!今年はどんなん作る?」と聞いたところ
「山手線がいい」
という一言を受けて…
シルバーの革ないなあ…
黄緑のラインはどうやってつけるかなあ…
としばらく悩んだ後取り掛かったものの、、
靴の立体にどう電車を盛り込むのか決めかねて、生徒さんに難しさをグダグダと喋っていたら、
絵心のある生徒さんが、私がぼんやり思ってたんと違う「靴の前面を電車の前面に見立てる」という難易度の高い絵をサラサラと描き始めて私を追い込む。
うん、でも、それ私にはちょっと難しい。
ということで、安易に「ストラップに車両を這わす」というデザインに決定。
喜んでくれるだろなーと
途中経過の写真を本人に見せたところ、
「路線図は? 片足は路線図でいいねんけど…」
というまさかの一言。
参考写真。
以前作った「ラピートと京都の路線図」
意外に気に入っていたらしい、靴に路線図。
今年は絶対に作り直さない。
と、決めていたので、素知らぬ顔でスルー。
で、こんなんできました〜
青と緑とキラキラ、という去年のテーマをなぜか今年の靴がバチッと体現している。
何人かの生徒さんが写真見て、「黄緑のラインどうやってるんですか?」って聞いてくれましたが、
これはね、革に描けるペンで線引いているのです。
黄緑の手縫い糸で縫おうと思って、まあその恐ろしい手間も辞さない!という感じだったんですが、ちょっと色が沈んだのでね。ペンで書いたほうが蛍光感があって色がよく見えたので描いてみました。
か〜ら〜の〜
運動会当日‼︎
今年はかけっこ裸足〜‼︎
いや、うっすら覚悟はしていた。
贅沢なただの入場行進シューズになるんじゃないかと思ってたよ。
という予想か〜ら〜の〜
まさかの入場行進からオール裸足〜‼︎
まじか。
これには正直ビックリだったが、
この毎年私だけが騒いでる「運動会スペシャル」は、
まさに私だけの自己満足プロジェクトであることがはっきりした瞬間でした。
でも、裸足でかけっこだって速いのよ〜
ひと夏、ワラーチがっつり履いたからね。
夏の旅行も親子でワラーチだったね。
でも、こういうヤラセ写真も一応撮っておくよ。
う〜ん。炎天下になかなかキラキラと輝いていい感じだった。
これは、母の楽しみだからね。きっと来年も作ってあげる。
そして、あわただしく午後のお教室へ。
運動会で使った望遠レンズをつけたままなのに気がついたけれど、
近くのものを望遠レンズで撮って見えてくる世界はなんだか自分の工房とは思えないほどキラキラしていて、そのままにしてみました。
補正中の木型や、
中底を切り回す生徒さんの手元も、
みんなみんな
いつもよりなんだか神々しい。
若いエネルギー爆発の運動会からの、
大人がワイワイ靴作り。
そして、この日のお教室後には、
生徒さんの、御歳90歳のおじい様が採寸に来てくださいました。
健康で外をちゃんと散歩もされている90歳の方の足を拝見する機会はなかなかなく、
ふっくらと柔らかい足を見せていただいて、なんだかじんわりとした感動がありました。
「おじいちゃん、どんな靴がいいの?」というお孫さんの言葉に
「黒茶はいらん。ねずみにしよう。」という一言がとてもカッコよかった。
90歳。
黒茶の靴はもういっぱい持ってるし、いっぱい履いてきたんでしょう。
ベレー帽被っておしゃれでした。
春の大きな晴れ舞台に間に合いますように。お孫さんが作ります。
涼しくなってきたのでね。靴も作りやすくなってきました。
個性的な靴が色々進行中なので、楽しい秋になりそな予感。
ではでは。なにげに4ヶ月ぶりに書いた復帰ブログでした。