こんまりさんを初めて知って「そうか!トキメキで決めるのか!」と思って周りを見回したら、かたつむりにはすでにトキメキで決めてる人ばかりでした。
小洒落た雑貨屋さんに置いてありそなエキゾチックなバブーシュ。
この葉っぱのような模様は、小さなビーズを丁寧に刺繍で縫い止めたもの。
私が
「なるべく糸切らないで、一筆書きに近い感じで縫えるといいね」
と言ったので、しばらくグルグルと考えておられましたが、上手に仕上がりました!
飾り穴の模様も、自分で考えて、
中敷はなんとムートン!
そして
外履きになるように、ソールも貼りました。
ゴージャスだわ。
以前ご両親に作った、犬のお散歩用バブーシュ。
おお。かわいいワンコだなあ。
次はいよいよ木型を使った靴作りのスタートですね。
ハガワで髪留め作ったり、キーケース作ったり、すでに色々と手は動いていていて、
靴も、サクサクっと作っちゃうんじゃないでしょうか。
そう、ハガワで髪留め。
オススメ。
ノリ乾き待ちなどの隙間時間の発生した人にお勧めしたりしています。
髪留めとともに完成した、真っ白なベビーシューズ。
お友達のお子さんへのサプライズプレゼントです。
最初彼女が自分で描いてきたデザイン画は、クリの浅いインディアンモカシンのような形だったんですが、歩くことを前提としたサイズで作るのならば、もっと深くまで覆って、甲のフィッティングを決められる、なにか調整の効く仕掛けを付けたほうがいいと思う、という私の言葉を素直に受け入れてくださって、こんな形になりました。
制作途中の棚にある時から、なぜだかみんなの目が留まる、そんなかわいい一足でした。
ちっちゃなベビーシューズでも、木型抜くときは感動です。
それが1年かかって作った大人の本格靴だったら、感慨もひとしお。
作ってる間にすでにだいぶ貫禄の出た(笑)ヌメ革に、素手で丁寧にミンクオイルを塗りこんでます。
いよいよ次回、持って帰りましょう!
こちらも、つま先をスクエアにしたり、だいぶ2足目なりの進化をとげて木型を抜きました!
ボールガースから後ろが足にあってしまえば、次の靴からはつま先は遊べるので、ちょっとトウスタイルを変えてみたりするのはオススメです。
こちらも次回持って帰れそう、と思ったら
「インソールも自分で入れるし、靴ひもも買ってつけときます」と仰って、
この状態のまま、あっさり持って帰られました。笑。ひとそれぞれ。
その他にも、木型抜くまであとちょっとな人たちが何人かいます。
底材の接着の段階にくると、乾き待ちで何十分、という待ち時間ができるので、
何しててもいいですよ〜
というと、コーヒー飲んでボーッとしてる人もいるけど、
彼女は
「バブーシュ作りたい」ということで、隙間時間にまた別のものを作り始めました。
とにかくよく手が動くんです。
「今週もかわいいシャツですね」
「あ、作りました〜」
「ほえ〜まじで」
という感じで、いっつもびっくりしています。
よく手が動くといえば、こちらのワラーチのお二人も凄かったです。
とにかく、色んなものを一緒に作りに行かれるんですって。
「今日はワラーチ、明日は墨染めのストールを作りに行くんです。これまでも、ステンドグラスとか。。。」
お互いの色の好み、イメージ、作業のどこで止まるか、も本当によく分かり合っている。
こんな二人で、あちこちモノづくりして歩いたら楽しいんだろうなあ、と思いました。
こちらはね。
「十二単を意識したカラーリング!」
だそうです。
足のスレに敏感な方だというお話だったので、お一人分だけあった、真っ赤なシルクの真田紐を提供しました。(シルクは通常ワークショップの選択肢にはないです!すんません。)
十二単のイメージを形作る大事な黄色はダンロップ。
もう、みっちりむっちり粘っこい素材なので、紐通すのも、汗だくでした。
(ダンロップ。グラインダーかけてても、「削られまい!」とものすごく抵抗してくる。仕上げるのに時間かかります。。)
色を意識して素材決めたい人にも人気なダンロップの底材。
オレンジとネイビーが新たに加わりました!
綺麗な色です。ぜひどうぞ。
もうお一方も、ソールは全部真っ白しろじゃないと嫌だ!という強いこだわりがあり。。
白いミッドクッション素材は、ちびっちゃいEVAの切れ端しかなかったので、パターン置いてみるまで足りるのかドキドキでしたが、足の小さい方で、ギリギリ入って胸をなでおろしました。。
「黄色は自分の色じゃないけど、やっぱりどうしてもかわいい」って最後まで悩まれていたけれど、
結果大満足のものができたようでよかったです。
そう。悩む悩む。
何を選ぶか悩んでる時が一番楽しいんです。
娘さんがお母さんを誘って来てくださった、ばってんサンダル作り。
お母さん、初回は「私、今から何作るのかしら?」状態であんまりわかっておられませんでしたが(笑)、徐々に本領を発揮されてサクサクと進んでいきます。
ミシンだってなんだって、お母さんより自信があるのに
いつのまにかお母さんの方が先に進んでるのは…
まあ、単純に悩んでる時間の差。です。
ワラーチでもなんでも同じです。
悩んでる時間の差。
ゴールドのストラップ。
ソールを黒にするか…
ベージュにするか…
それが問題。
う〜ん。どっちもステキ。
「トキメキで決めたらどうですかぁ〜?」
読んだばかりのこんまりさんの本に、もろに影響された一言を適当に吐いて背中を押してみる。
(しかし、こんまりさん。本読んでびっくりしました。この人只者じゃないね。
タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれて初めて本を読んでみるという、世間から、2周くらい遅れてその凄さに気づいたわけだけれども。。)
話が蛇行しましたが、
結局ときめいたのは黒‼︎
ということで、めでたくお二人完成されました。
予想よりも1回早く、計3回で出来てしまったので、持ち帰り用の袋の準備がなく、レジ袋に入れるしかなく。。
「さっきまでキラキラ輝いてたのに、なんだか急に〜笑」と笑いに変えてお帰りになりましたが、
みなさん。
完成しそうな時は、1週くらい前から、念のために、持って帰る袋と、靴の人は「かわいい靴下」ね。
これうっかり忘れると、
「今日に限ってなんでこの靴下!」ということになるので、よろしくお願いします。
夏期休業のお知らせ。今年は長〜く休みます!
7月13日(月)〜8月18日(火)までの5週間、
靴工房かたつむりは、夏休みとなります。
だいぶ暑くなって、工房内の作業環境的に厳しくなることもありますし、
私個人としては、
普段の細切れの時間ではなかなかできないことに手を出して、またちょっと違った形で秋を迎えられたらな、と思っています。
夏休み期間のお問い合わせについて。
メールでお願いします。
(返信まで数日いただくこともあるかと思いますが、目を通して返信いたします。)
電話は、取れません。
子供のワラーチを考える!他、ワラーチオンリー特大号
「あれ?また結び方変わりました? なんか、カッコいい。。」
踵の紐がズレ落ちるのが気になる、ということで、前回いらした時はゴム紐を踵に引っ掛ける紐2本使いだったような。紐穴の位置も2足目で、ちょっとズラしたんでした。
もうこれで、踵、全くズレないとのこと。
両足で4メートル必要ということで、紐だけ4メートルを2種類買っていかれました。
(ワークショップ参加したことのある方には、材料だけでもお譲りしているので、お気軽にどうぞ。)
リピートの方が、お仲間つれてまた遊びに来てくださることも増えてきました。
在庫1足分しかなかった黒×ピンクのドクロソールを巡って、一瞬誰が取るか…という緊張感が走りましたが(そんな大げさなもんじゃなかったかも。笑)、大人の分別を発揮しあって意外とサクッと素材が決まり、、
と思ったら、男子1名、ひたすらずっと悩み続けている。。
ミッドクッションも挟んで横から見てみたり、ずっと悩んでいる。
連れてきた先輩が、
「私は前に作ったペレマット気に入ってるよ。こないだ洗ったらまたふっくらしたし。」(←ナイス情報)
と強く背中を押し、
私も、決められない人は、ホントにひたすらずっと決められないので、ちょっと背中押そうと
「私も実はペレマットオススメですね〜色々サンプル作って履いてみたんですけど、どうしてもこれに手が伸びますね〜」と、言ってみたりする。(←あ、言ったことはホントに思ってる事実です。。)
人数が多いと、
迷える子羊が発生しがちな紐結びも、
動画担当、
静止画担当、
と、後で誰かのなにか見ればなんとかなるべ、と
抜かりなく記録。
とにかく、7割は青とピンクなんじゃないかといつも思う、ワラーチワークショップをそのまま体現した色使いになりました。
一人杉綾ビブラム、あとは、ドクロソール。
遠慮のないリピーターさんは、私がサンプル用にと買ったまま忘れて放置していた真田紐を、ごちゃごちゃボックスの中からヒョイっと見つけ出し、
ちゃっかり誰とも被らない紐で2足目のワラーチ。
リピーターったらぼくも忘れてもらっちゃ困る、
と、まあ本人は言わなかったけれども、
今年も、3歳の息子とワラーチ作る季節がやってきました。
しかし、どうしたらそんな漫画みたいな青っ洟を片方だけきれいにたらせるんだろうか。。
ハサミ、上手になったね。
と思ったら、気に入らないのか、一瞬でわかりやすくムクれた。。
2ミリくらい線からずれただけなのに。。
「もうやらへん!」
「できる」と「できない」に繊細に傷つくその心は「成長」の証し。
それに風邪気味だしね。
と思って、無理にやらしたりはせずに、お母ちゃんが切っちゃうよ。
足大きくなったな。
去年ほどのもったいないお化けは出なそう。
ノリは塗ってくれるのね。
革とヒモは、もちろん自分で選びたい。
「じつはなあ〜キライな色はないねん。ただ、とくべつに好きなんは、青とムラサキ」
去年は、突然作ることになり、大人用の4分幅の真田紐しかなかったのもあって、結局実用として日々使うところまではいかなかったのです。
今年は、彼の足でも負担の少ないように事前に靴紐を用意してその中から選んでもらいました。
ちなみに、足のサイズは今17センチくらい。
3メートルってどのくら〜い?
ってこのくらいのおふざけで済んでるのも去年とは全然違うな。
あ、去年、2歳の時に初めて一緒にワラーチを作ってみたときの記録はこちらです。
紐結んでもらって、
いいじゃない。
こちらも、前回のブログで載せた方が、わずか1週間くらいで早速のリピート。
お引越し前に、さらにこの日、2足作って、合計3足もって新生活です。
つま先をちょっと引っ掛ける事がある、特に右足。
ということで、パターンもちょっと変えて残りの2足を作ってみました。
バタバタしすぎて、出来上がりの写真撮り忘れました。。
高校時代の友人が作りに来てくれたり、、
全身真っ黒なのになぜか軽やかな彼女は、爪をちゃんと赤く塗ってきて、コーディネートばっちり。
走るお連れさんに連れてこられました。
こちらも、出来上がってみると、やっぱり好きな色って出ちゃうんだなあ〜
というシャツと同じピンクのワラーチ。
こちらも、お連れさんに連れてこられた感じで(笑)、玄関先でワラーチを(おそらく初めて)見て、
「あ、これを今から作るのね!」という感じでしたが、楽しんでいただけました。
さてさて。
息子のワラーチ。
実は、リベンジ第2弾の製作と相成りました。
これのダメだったところ。
1 とにかく本人がメゲるくらい突っかける。
2 着脱が自分一人で完結しない。
「突っかけやすい」ということについて。
ソールの素材を全取っ替えしました。
試作1: ドクロソール + 3ミリブルーシート
(本人の思うままに選ばせたらこうなりました)
⬇︎
試作2: 杉綾ビブラム + マイクロコルク
(試作1号がペナペナ系のが2つ重なって、素材的にも突っかけやすい要素があったので、コシのある組み合わせに変えました。)
そして、さらにそのコシのある素材を、つま先だけほんの少し薄くヤスり、
(パターン自体もほんのちょっと変えました)
張り合わせた杉綾ビブラムのつま先も、ほんの少しヤスる。
もうひとつ、鼻緒のヒモ先は、ソールの中に貼り込んで、路面に露出しないように作ってみました。
(写真に紐が写ってないですが、これはもうすでに、紐がくっついている状態)
あと、もうひとつの「着脱が自分一人で完結しない」という問題。
これは、子供の靴をかんがえるときに、実はものすごく大事なこと。
子供は当然自分のことは自分でやりたいお年頃。
それから、いつも、私がそばについている時だけ靴の脱ぎ履きがあるわけではない。
自分で履きやすいのはもちろんのこと、
私以外の大人が履かせるときにも、「ん?どうやって履かせるんだ?」とか、「この靴めんどくさい…」という風にならない、ということが本当に大事。
保育園の靴を、ほんとはもっと色々やってみたいなあ…と思いながらも、3足連続で
この形を踏襲しているのも、そんな理由です。
「自分で履きやすい」
「他の大人が履かせやすい」
「適当に履いても、大幅にへんなことにはならない」
というのが子供の靴の場合、大事。
ということで、毎回、私がややこしい紐結んでやるわけにいかないので、
(今年に関してはね。まだ3歳なので。。)
なんとか着脱を容易にする工夫をしばらくウンウン考えて、
ハガワにコの字に切れ込みを入れたものをかませて結ぶことで、その革をスライダーのように動かせるという仕掛けを考えてみました。
この仕掛け、大成功。
機能しました。
ちゃんと留まる。
他にも、
全面的に変更したソールの素材、
やすったつま先、
色々功を奏して、一回もつっかけずに歩いたり走ったりできるようになりました!
だけど、子供ってびっくりするくらい、足のいろんな面を使っているのですね。
滑り台に見立てた神社の階段脇。
横向きに降りたり、逆さに滑ってみたり。
そうすると、足の側面とか、いろんな場所でスピードをコントロールしている。
私も誘われて滑ってみたけど、ワラーチで滑り台は、ちょっとストレスフルでした。笑。
ツンツン持ってかれてしまって…
子供の自然な行動、動きに全て対応できるわけではなくて、脱ぎたい場面も色々出てくるんですが、
まあ、去年よりは、自然な形で、日々の生活にワラーチが入り込んでくるんじゃないでしょうか。
子供の頃からワラーチに馴染んでるって、いいな〜
ま、無理強いはしないつもりですが、毎年作っていけたらいいな。
骨の突起、こぶのある人のワラーチを考えてみる。自作派の人も参考にどうぞ。その他盛りだくさんのお教室。
無双縫い。
と言ったりします。
新しく始めた生徒さんが、パターンを切る、という工程に進み、
しばらく紳士靴の雑誌を眺めたりしながらイメージを膨らませていたのですが、ふと
「この縫い方ってできるんですか?」
と指差した靴が「無双縫い」でした。
この生徒さん。実は他の工房で何足も作ったことのある経験者さん。
見学の時に「マイ木型」を持参されて、作った靴も見せていただきました。
(マイ木型って良い響き。。ちょっと自慢できますよね。)
何足も作ると、やはり色んなことを試してみたくなる。
「無双縫い」って表に縫い目が出ないので、とても美しいのです。
でも、実は結構難しい。
「逆カーブを留めずに縫っていくので、難しいんです。」
と、実際に紙を切ってどういうことか説明。
「私でも今パッと縫ってうまく縫えるかどうか。。やってみましょか。」
と言って、適当に引いたカーブを縫ってみたところ、
一発でバシッと決まってしまい。。
生徒さん。あれ?そんなに難しくなさそう。。みたいな感じになって、
やってみることになりました。笑。
(写真は下準備もせずにただ縫っただけで平らにしてないですけど、
本当は、縫う前に下処理して、縫った後もきれいに開きます)
そう、かたつむりには、他の工房経験者が何人もいらっしゃいます。
吊り込みの工程に進んだ生徒さんが、やおら立ち上がったと思ったら、
「マイワニ持ってきてるんで。」
と仰ったり。
下が生徒さんの「マイワニ」
いやあ。ライン違うねえ〜
ワニの形って本当に色々で見比べてるだけで楽しい。
生徒さんのは、持ち手の二本の幅が狭くて、手の小さい人にはとってもありがたい形状。
挟んで引っ張る部分と、
トンカチとして使う部分と、
持ち手のおしりには釘抜きまでついてる、って道具としてすごいよね
と言ったら、
「釘抜きまでつけるのって、なんか日本人ぽくないですか?」
と生徒さんが言うので、
ドイツ、イタリアのワニと比べてみたら、
初めて気がついた!
釘抜きついてるの、日本のだけだ!
そう。
道具だてが揃っていると、物作りってとってもスムーズ。
上の写真は、生徒さんがお友達のお誕生日にって作ったカバンの肩当てパーツですが、
「かたつむりに通ってなかったら、こういうもの作ってみようって思わなかったと思います。」
とのこと。
いろいろ作れるように揃ってる、というのは物作りの楽しさを加速させます。
ハガワで髪留め。
「1分でできました」っていいね〜
カシメだって、イメージ湧くようにいろいろ揃えてます。
きゃーきゃー言いながら、バブーシュ用に選んだ革に乗せてみる生徒さん。
Xpac で軽量財布考えてるんです、って人がいたら
「Xpac あります!」ってなもんで、サクッと試作。
いつどんな形で使うかわからなくても、
とりあえず道具とか、素材とかいろいろ揃えておくと、パッと思いついた時の機動力が違う。
ペラペラのXpacのコインケースと
アフリカンバッファロー(生きてた時の傷あとがすごい。。)超肉厚のコインケース。(生徒さん作)
これだけ違う素材を同じパターンで作ってみると、
パターンっていうのは、素材によって当然変わってくる、(というか変えなければいけない)というのがよくわかります。
コインが飛び出ないってのは何によってなのかってことです。
革の厚み、質感が空間を埋めている。
パターンによって飛び出ないラインを引いている。
その複合技。
レザークラフトのパターンをUL素材に流用するには、考えないといけないことが実はいろいろあるんだな、と思いました。
特にコインケースはコインの重みに対して、色々ありそうですね。
この肉厚バッファローを縫った生徒さんは、
絶対に貫通しているはずの縫い穴が、なぜか何か所も針が通らないくらい塞がっていて、
「なんだか、縫いながらちょっと、あ〜生きていたんだなあ、と思いました」
と仰ってました。
新しく始めたベビーシューズワークショップの紐もたくさんの選択肢を用意しています。
私は一本しか使わないサンプルをブログに載せたんですが、
早速、合わせ技が可愛いということで、こんなカラフルポップなベビーシューズが出来上がりました。
(この生徒さんも、関西に引っ越して来られる前、別の工房に通われていました。
引っ越ししても、やっぱりやりたい靴作り。)
こちらは、実はチェコから仕事で出張にいらしたお父さん。
やっぱり楽しい紐選び。
「赤の方が、日本っぽいかな?
でもやっぱり、この藤色が彼女のイメージ」
今3ヶ月のお嬢さんに。
とってもいい日本土産になったんじゃないでしょうか。
「私はカレルチャペックの文章が大好きで。。」
と雑談の中で言ったところ、
全く知らなかったチャペックの最期のお話を教えていただき、静かな衝撃を受けました。
ロボットってチャペックの作った言葉で、もともとチェコ語なんですね。
全部読んだわけではないけれど、
「山椒魚戦争」
「園芸家12ヶ月」
その他印象深いものいろいろ。
チェコの国民的作家。オススメです。
かたつむりの窓には、靴作り教室のお誘い文句として
「老若男女 国籍問わず」
と書いてあります。
これは、工房を始める時に、本当にそうなったらいいな、と思って迷わず決めたもの。
そんな「国籍問わず」。
人懐っこくてものすごく知的なチェコ人パパがめでたく第一号になりました。
下駄を履いてお帰りになりました。
ワラーチにも興味津々、次の出張ではワラーチ作りに来てくれることでしょう。
私の足はすでに、まあまあなワラーチ焼け。まだ5月半ばなのに。。
冬が深くなるまで消えないのです。。
さて。
そんなワラーチワークショップですが、
この方‼︎
なんだかとても良いサンプル足。
了解を得て足の写真をいろいろ撮らせてもらいました。
あちこち痛そうな骨が飛び出ております。
痛くないように、紐の通り道を逃す、ということをちょっと考えないといけないケース。
ワラーチは穴をたった3つ開けるだけの単純な構造。
変に飛び出た骨がなければ、擦れ続けると痛い骨を外して紐を渡すことになんの問題もないのですが、、
はい。
まず、ここ。
緑のダーマトの先にグリッと硬く飛び出たコブ状のもの。
実は踵の外側にこのようなコブがある人。
ものすごく多いです。
自分にもあるわ。という人は
「ハグルンド病」
「パンプバンプ」
「アキレス腱 滑液包炎」
などでちょっと調べてみてください。
実は、これまで履いてきた靴、(とくに踵に硬いカウンターの入った靴)がとっても関係あったりします。
ワラーチの紐の通る位置的には、
写真のように、若干上を通るので、あまり影響のないことが多いとは思いますが、
もし擦れるようなことがあったら、
紐を変えてみる(幅、柔らかさ)、そのあたりに来る紐に、なにかクッションになるようなものを巻いてみる、など。。
飛び出た骨は、完全に覆うか、完全に外すかしないと、
細い紐がその上を擦りつずけるのは、とてもつらいですね。
「紐の素材で擦れ感を和らげる。」
というのも、とっても有効な方法と思いますが、
その前に、
できれば、紐穴の位置を影響のない範囲でいじってみる、
のが私の思う順番です。
幅広の伸縮素材みたいなもので覆ってもいいけど、
それぞれの思う用途的に、しっかりした細めの紐使いたいかもしれないですしね。
つぶしが効く順番は
「紐穴の位置」→「紐の素材、幅」
だと思います。
靴教室に新しく入会した生徒さんも、この踵のこぶで、
「新しい靴を履くといつも流血するんです」ということで、
木型の補正にも若干手心を加えています。
靴の場合は、当たる部分だけ、芯をくり抜いて、かわりにそこだけスポンジを詰めたりする仕立てをすることもあります。
はい。
できれば引っ込んでて欲しい骨、その2。
ダーマトの先の位置。
ここも、なかなかわかりやすく飛び出ています。
これは何かというと、
骨格標本でいうと、この骨。
上から見るとこの骨。
この骨は、足の3つのアーチの内の「内側縦アーチ」を構成しているわけですが、
アーチが崩れてきた時、「横に飛び出してくる」のが特徴です。
これもすごく多い。
さっきの踵のこぶは、ワラーチの紐の位置的には問題にならないことが多いですが、
この突起は、一般的な位置に内側のヒモ穴を開けた場合、
まともにワラーチの紐の通り道にぶつかります。
で、この方の場合は、通常のヒモ穴の位置から、2センチ近く、前に振った位置で穴を開けています。(足の大きさによって、形状によっても変わってくるので、2センチっていうのはこの方の場合。)
で、「自分の場合」ってのを考えてみる場合。
ひとつ押さえておきたいポイントは
「穴を開けた位置の真上に結び目がくるわけではない」
ということ。
この結び方の場合は、必ず、結び目はヒモ穴の位置より紐一本分くらい後ろに流れます。
(紐の結び方は、色々なので、それぞれ自分の結び方で、
穴の位置と、結び目のくる位置、高さの関係を確かめてみるのが大事。
また、同じ結び方でも、紐の太さをガラッと変えると、結び目の高さや、ヒモ穴からの流れ方も変わってきます。)
上の写真のワラーチの紐の渡り方だと、
「こぶを避ける目的で、結び目がこぶの後ろに来るように穴を開ける(ほぼセオリーの穴の位置)と、今度は手前に渡る紐がもろに突起の上を通過することが多い」
ということになります。
うう。。文章がわかりずらいので、
急遽検索したiPadお絵描きアプリをブログ執筆中に新導入。
(指で書いたんでざっくりですが。スタイラスペン欲しくなってきた。。)
ここに突起が出てる人は、ほぼほぼこんな風になってしまいます。
だから、こういう人のヒモ穴は、後ろじゃなくて、前にずらさざるを得ない。写真のように。
擦れに対する耐性には結構個人差がありますが、
やっぱり、局所的に飛び出た骨に細い紐が擦れ続けるとういのはできれば避けたい。
で、ヒモ穴を前にずらしてこぶを避けると、
またちょっとした問題が起こってくるのは、
ヒモ穴の位置が、アーチの一番高いところあたりに来ることが多いということ。
また指でお絵かきしてみると
オーソドックスな位置で穴を開けると、
アーチの終わり際あたりにくるので、気にならないのですが、
アーチの頂点となると、
「ソールとの間がパカパカ開くのが気になります」ということになる。
で、この方も、ちょっとソールを引き上げ気味にしてきつく結んでみたり、普通に結んでみたり、何回か比較検討してみた結果
「とりあえず、普通に結んで様子見てみます」と。
で、そうなると、
選択肢として用意しているマイクロコルクが、実は熱成形できるということを利用した、
こんなサンプルの可能性をちょっと再検討してみるのがいいのか、と思い始めたりします。
(ほっぽらかしてました。)
ちなみに、
アーチの奥に穴の位置を打ったらフィット感が増すのでは?
とやってみたこともありますが、
これは、
踵がぶれてしまうことが多いです。
この方は、横のアーチも崩れて、
外反母趾あんど内反小趾。
(ワラーチの紐は、そこは見事にスルーするので、
外反母趾の人には、ワラーチ、本当にオススメです。)
彼女には、トータルで
「骨のことがあるので、紐はできれば色々実験的に変えてみてください。
細く行ったら避けられるのか、逆に幅広で柔らかい素材で包み込んだほうがいいのか、色々試してみてください。」とお伝えしました。
歩くことがとにかく大好き。
自然が好き。
ということで、九州の自然豊かなところに移住されるとのこと。
お引越し直前の忙しい合間に来てくださいました。
「とにかく雨の多い地方に引っ越すので、革は貼らないでいきます。
色は、アウトソールは、、」
と、自分の新しい生活をイメージした選択は、一つ一つ迷いがなく、
そうだ、
新しい履き物を誂える時というのは、
自分はこういう生活をしたいんだ、
もっと言えば、こういう生き方をしたいんだ、
ということが、決して大げさではなくあらわれる人生のターニングポイントで、
(人生の門出の結婚式のために靴を作る、というのも実はそういうことで。。)
たった穴3つ開いただけのこの履き物を、
新しい自然いっぱいの新生活のお供に、とかたつむりのホームページを発見したのも、多分決して偶然ではないのだと思います。
骨が色々大変なので、
たぶん、最初にかたつむりに来たのは大正解。
これから自分の履き物として、色々改良して育てていってくださいね。
さて、私はというと。
真田紐仲間なサンダル、自分用に作ってみました。
ワラーチの紐、本当にワークショップに来る人来る人、みなさんに言ってますが、
なんでもいいんです。
ほんとに、なんでもいい。
耐久性に対する割り切り、色柄の好み、質感、その他いろいろ。
なにをどういうバランスで取ったっていいじゃない?と思います。
だけど、私は強くて美しい真田紐がやっぱり大好き。
「強くて美しい」って部分に生まれる「汎用性抜群」みたいなところが好きなのかな?
とにかく、工房に色とりどりの真田紐を置くようになってから、
いろんなものの試作が、それこそ機動力バツグンになりました。
かたつむりのモノづくりも色々と広がりを見せてきています。
ぜひ一回ぷらっと遊びに来てくださいな。
きっと本当の自由は「枠をはみ出す自由」じゃなくて、「自分で作った枠の中で自分が自由でいられること」。あ、え〜と、看板作ったってことを思い入れたっぷりに書いたブログです。
「手作り市の看板を作ろう、としたまでは良かった。
が、どうしても毛筆でインパクトを出したいという電脳部長の筆力が追いつかず、余りにも酷いと思ったヨメが代役を買って出たが、ヨメはヨメで何回書いても「〜る」までどうしても入らない。
〜る、まで入ってると言うだけで選ばれようとしているダンナにヨメはどうしても納得がいかない…
子供が寝てから夫婦で悲しすぎる書初め大会なう。」
いやあ。
このFacebook投稿。懐かしいなあ。。
2013年8月13日かあ。開業届出したかどうかくらいの、まだホント、友人知人がちょっと見てくれてるだけくらいの時。。京都のとある手作り市でワラーチワークショップやることになって、看板作ろうとした時のいきさつ。
小学校の時に、大きく元気に書いただけで、習字やってない子の中で一人だけ金賞もらった褒められ原体験(ま、逆に言うと、そこまで遡らないと褒められた経験ないわけだけれども…)を未だに引きずってるのがいけないのか、どうしても文字が大きくなってしまい、どんだけ練習しても縦に収まりきらない私…
とにかく、はみ出したい、という無意識の何かがあるのか、罫線のあるノートも苦手で、学生でなくなった今では全く使わない。
看板は結局私が折れずに、
ギリギリ「る」を小ちゃくねじ込んだ看板を無理矢理作って出店。
全国的に超記録的猛暑だったこの日、(翌日の新聞1面に大きな記事になったくらい。どこぞで42度だったか。京都も確か39度くらい。。)
工房初のイベントらしいイベントだったので、朝は意気揚々と出かけたものの、余りの気温にもうキツくて辛かった、という記憶しかありません…
隣では、2リットルのペットボトルを飲み干しても
「しょんべん出る気せえへん…」と不安そうに呟く夫がビー玉のような汗を滴らせながら死んだような目で座っているし、
隣で出店してる夫婦は途中からじっと目を閉じて全く動かなくなってしまった…
途中で1回だけトイレ使いに寄ったみやこメッセの冷房効いたベンチで腰砕けたように動けなくなったあの日…
その後数日、謎の微熱が続いたな…(遠い目…)
「これ以上キツイ中で出店することはまずないから、これを経験したらもうこれからはどんな手作り市でも怖くないね!」と語り合ったのは、今思えばただのカラ元気で、
余りにもきつかったあの日が、結局ただのトラウマとなって、今日までまあまあ多い京都の手作り市に一回も出さずにいる。
そんなあの日から、もうすぐ2年かあ。
今週もワラーチ作りに来てくれた人がいる。
なんだこのカラフルな紐は!
なんだ、このスエードは!
なんだこのアウトソールは!
あの日の手作り市で準備できた素材と比べたら、
かたつむりのワラーチも
思えば〜遠くに〜来たもんだ〜🎵と歌いたくなってしまうくらい、
いろんなことが変化しました。
この方には「チャコサンダル買うか、かたつむりでワラーチ作るかメッチャ悩んでこっちに来ました。」
って言ってもらいました。
嬉しかったです。
そんなとこまで来たかあ。
かぶる時はかぶるんですね。
ブルー系のスエードに赤い紐。
ミッドソールの低反発シートだってさ、
靴工房としては見慣れたものだったとしてもさ、
ワラーチに使ってみようなんて、あの時には全然考えてなかったな。
工房として、本当に2年近く、いろいろ成長してきたなあ〜
そうだ。
もういい加減、看板作らないと。
(おそっ…!)
というわけで、取りあえず板を青く塗ってみた。
白いペンキで「靴工房かたつむり」と書こうと思った。
が、
この縦横比、見覚えある…
私は騙されない。
これはあの日散々苦労して変な夫婦げんかになりかけた、あの半紙の縦横比とほぼ同じ…
うう。行き詰まった。
毎日表に出すものだから、あの日のように適当なのではあかん…
工房はすてきに育ってきてるのだ。
適当なのではあかん!
だって、
なんかよく分からないお祭りの装束を着込んだおっちゃん達が、
かわいいねえ。なんて窓際のベビーシューズを覗き込んでくれたり、
続いてよく分からない神輿が通ったりするような、素敵な京都の路地。
そんな神輿が通る中でも、集中してヒールを積み上げる生徒さん。
そんな落ち着いた時間が流れる良い工房に育ってきたのに、
適当なのは…
でもな。
せっかく塗ったし、
字を書くのは取りあえず保留するとして、
途中経過だけども
塗りたくっただけの看板だけども、
取りあえず外に出してみるか。
バブーシュだってバブーシュだって、
バブーシュ作ってるのにグラインダー使ってるってことは、、
室内履きから一歩進んで、こんな素敵なご両親への「外履き」おさんぽバブーシュを作るくらい育ってきている。
こっちにも親孝行の生徒さんが、お母様に外履きバブーシュを作ったり
素敵なものづくりの時間が流れる工房に育ってきているのだ!
(というか「みどり色」キテるな)
靴と靴下のコーディネートの本を肴に
「いや、ただでさえ短い足を、この長さのソックスでぶった切るって勇気いるよね〜」
と、どうでもいい会話を生徒さんとぺちゃくちゃするくらい、
私自身がこの工房時間をゆったりと楽しみ始めているのだ!
なのに。。
なにか基本的に必要なものがまだこの工房にはない。
塗っただけの看板でもいっか。という気もしてきた。
しばらく。
まあ、文字が無いってすこし斬新ではあるけど、
ちびワラーチ引っ掛けて、どんな場所か察してもらうか。。
新しい生徒さんも入って
素敵なエプロンだなと思って聞いたら
「IKEAの布買って自分で縫ってきました〜」とすでに手作りを楽しんでいる人が
この工房を見つけてくれたり。
バブーシュ大量生産もなんだか見慣れた光景になってきたけど、
でもバブーシュ始めますブログ書いたの今年のお正月だったな、と思ったら、まだ半年か。。
のろのろかたつむりで、あれも進まない、これも進まない、というちっちゃな自営業のスピード感の無さに打ちのめされそうになる時もあったけど、実はいろんなことがちゃんと素敵に前に進んでるな、と思える時もあったりする。
自転車が趣味の妹さんご夫婦に自転車の刺繍バブーシュ。
(ゴールデンウイークの帰省に間に合ってよかった!)
作った型を土台に、みんなどんどん思い思いのモノづくり。
もはや靴ではなく、
なにやら小物を大量生産始めた人も。。
これはですね。
レザークラフトをやる生徒さんが、どうぞ、と言ってくれたコインケースのパターンを作ってみたものなのです。
大容量。
とってもいい。
こんな感じ。私が作ったのはあっという間に貰われていきました。
作りたい人は言ってね。パターンあるから。
Fさんありがとう!
そう、生徒さんに育ててもらうくらいの素敵な相互関係も生まれているのに。。
看板が。。
もうここまで来たら無くてもいいかあ、とうそぶいてみたりもするが、
やっぱり看板に大きく「靴工房かたつむり」と入って画竜点睛決まるんじゃないの?
「ねえねえ、誰か習字の腕に覚えありっていう人いないかなあ?ワープロで活字打ち出してレタリングみたいに文字入れようとも思ったんだけど、やっぱり手書きの味っていうか、迫力って捨てがたいじゃないですか?」
と生徒さんに投げかけてみるも、みんな結構なハードルの高さに下を向くばかり。。
当たり前です。
手書きの迫力。。(あんた手書き好きね…)
下手でも自分で書いてみるかな?
って
いやいや、何回振り出しに戻れば気がすむんだ。
お前は絶対に書いたらあかん。
「靴工房かたつ」
くらいで「アウトー」になることは間違いない。
と、しばらく頭を抱えていた、というほどではないけれども、
どうしたもんかな、と頭の片隅で「看板問題」を転がしていたわけですが、
ふと、ほぼ2年近く前の先のFacebook投稿の時に
「習字だったら声かけてくれたらよかったのに〜」と言ってくれたママ友の一言を
ほぼ2年ぶりにフッと思い出す。
あ!ダメもとで頼んでみよう!
と声をかけたら
「やりま〜す!」という気持ち良いお返事をいただき。。
ある日の工房終わり時間。
ぷらっと、ダンナさんと、寝てしまった娘さんをベビーカーに乗せて現れた彼女は、
「端材の板で練習しますか?」と私が差し出した板に、スッと横棒一本引いたかと思うと
「あ、イケる気がします」と言って、(カッコよかったです。)
横で見ていた旦那さんもびっくりするくらいの躊躇のなさで
さくさくっと筆を進め、
あっという間に素敵な看板が完成しました!
「り」の下にゆとりがある、すごい!
なのに伸び伸びした筆使い!
嬉しくて嬉しくて
思わず書き終えた彼女とハイタッチしてしまいました。
看板できてこんなに嬉しいと思うんだ、という自分の反応に、自分がビックリしました。
無くっても
とか
急がなくても
って思ってたりもしたけど、
看板ができてみると、
その瞬間から
「この路地で工房やる」ってことにちゃんと顔がついた気がして、
その気持ちのあり方の変化に自分自身が本当にびっくりしました。
まあ、やること山積みだったのもあるんですが、
この日は暗くなっても、看板出したまま、窓も開けたまま、何時間か残業した。
「覗いてってくださ〜い」って感じで。嬉しくって。
これからは、この真っ青な看板目指してきてくださいね。
そして私は今、フライヤー作ろうと思い始めてます。
それも、パンフレットみたいなのないんですか?って覗いてくれる人が聞いてくれるのに、なにも渡せるものがなくて、「ホームページあるんでよければ見てください」って言うしかなくて、看板と同じように、ずっと頭の片隅で「あるべきものがまだ揃っていない」と思い続けているもの。
「遅すぎー」って言わないでね。
ま、なにしろかたつむりなんで。