靴屋の靴は穴だらけ。

京都・靴工房かたつむりの日記

吉永小百合か宮沢りえか。蒼井優にはなれない私。

ご近所飲食情報もたまには載せないとね。

なかなかディープなお店です。
四条通りの喧噪が嘘のようにひっそりとした地下の珈琲店。
「生きている珈琲」という、うっすら頑固オヤジの存在を感じさせる店名と、勇気を出して入ろうと思う度に、地下の扉の前に「満席」の大きな看板が出ていて、それが四条通りの地上から見えるものだから「階段、降りて来て頂くにおよびません」と地下から毅然と言われているようで、怖いもの見たさが募っていたのでした。

おおっ、今日は祭日なのに「満席」の看板が出ていないぞ。
ダンナと2人、恐るおそる入ってみました。

珈琲の深い香り漂う店内には、モノトーンの制服をキリッと来こなした店員さんが爽やかに働いています。
禁煙で、と伝えると、若干居酒屋ちっくな半個室風の2人席に通されました。

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メニューを見ると、
「『生きている珈琲』のコーヒーを日本の女優さんに例えてみました」とのこと。
なるほどね。私は
「わかる人だけわかればいい、個性派」蒼井優にするわ、と思ったのですが、「好みが分かれる酸味系」とあったので、酸っぱい珈琲がどうも苦手な私は諦めて、
「酸いも甘いも経験して大人になった彼女」宮沢りえ、にしてみました。

店員さんを呼び「宮沢りえさんで。」と注文したところ、
「え?」と言われたので、「コロンビアです」と補足しました。
イマイチ設定を理解していないようだったので、このメニューのくだりは特にこの店のアイデンティティには関係ないようです。 

ダンナは、
「『生きている珈琲』のコーヒーをハリウッドスターに例えてみました」との男性版に
「よーわからん」と小さく呟き、8時間水出しコーヒーを頼みました。


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一口すすって
ハアァ、うまい…と呟いてしまいました。
水出しコーヒーも美味なようです。

うん、味オンチなので偉そうなことは言えないのですが、美味しい。

そして、最初は違和感のあった居酒屋風半個室がだんだん居心地が良くなって来て、根っこが生えたようになってしまい、iPad出しても画面覗かれないなあ、落ち着くなあ、ということで、この一つ前のブログ「結べない男、選べない女。バッタバタ、ワラーチワークショップの記録」をパチパチと気持ちよく打ち切った次第です。

オススメ。