靴屋の靴は穴だらけ。

京都・靴工房かたつむりの日記

エルニーニョで暖冬間違いないらしいので、冬にワラーチを畳み掛ける。


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まず、大体いつも何の連絡もなく風のように走ってくる。
猿飛佐助のようだ…と毎回思う。

真田紐4メートル使うオリジナル結びのワラーチで走ってくる。
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そして、材料分けてくださ〜い、と言ってササっと必要なものを物色し、
ワラーチ情報をギブアンドテイク。

今回は自作のワラーチで使ったノンスリップシートの残りを「良かったら使ってみてください」と言って置いていってくださる。
かたつむりで作ったり、バージョン違いの材料買っていったり、自分で揃えた素材で作ってみたり、一体何足のバージョン違いワラーチを持っているのか定かではありませんが、もう練習もほとんどワラーチに移行したとのこと。
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そして小さなトレランザックにゲットしたワラーチ素材を入れて、
風のようにどこかに走り去る。

短パン裸足。
「まだ全然いけますよ〜」とな。
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その風のように走り去る勢いを見て、

鉄は熱いうちに打つのだ

という言葉が私の中でこだまし、
(おほ〜なんだかカッコいいじゃないの。。)

早速頂いた素材でワラーチ製作。

杉綾ビブラム→ペレマット→ノンスリップシート。
紐は。。
「せっかくノンスリップシートだから、完全雨に強いバージョンにしたい」と化繊の真田紐を選んで持って帰った彼にならって化繊の紐にしようと思ったけど、黒いゴムシートになんだか色がハマらないな〜と思って、やっぱここは隠し持ってるシルクだな〜とお宝袋を物色したところ、なんだか長さの足りないシルクの紐を何本か発見。
(シルクの紐も縮みません。化繊の紐と同じでモノフィラメントだから。高価なだけがネックで本当はイチオシなんだけど、なにせ高いから。。)

測ったら80センチしかない。。
いつもの結び方はできないな。
だけど、鉄は熱いうちに打つと決めたから、こういう時は方針ブラさずに決めた紐で強行すべし。

ルナサン的に一重でまわしてギリギリだな。
あ、でも今、最後を留めるラダーロック的なものないな。

だけど、
鉄は熱いうちに打て〜‼︎
と脳内で鳴り響いているので、ラダーロック発注して数日待つ、とかはしない。

なんか使えるものないかな。
と周りを見回す。これ大事。
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あ。夏にうちの子4歳のワラーチ作った時の仕掛け、そのまま使ってみよ。
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この仕掛け、なかなか良いのです。
4歳が自分で履けるし、緩みにくい。

ひと夏がっつり履いてくれました。
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うん。これにしよ、と思ってハガワボックスを出したけど、
ふと目の前のノンスリップシートに目が止まり、

なんだか革よりも、よりムニ〜っとムチ〜っと留まりそう、という予感がする。
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はい。やってみる。
ニコちゃんマークのような切り込み。
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まず、最初の斜めのところに通して置いて、
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こうなって、もう一回ニコちゃんマークの口のところを戻ってくる。

完成。履いてみる。
おおっ!
すごくいいぞ!

でも、紐が一重になったことで、踵回りにそこはかとない不安感。

こういう鉄は熱いうちに打て的な試作の時は、両足一気に作らないので、もう片足で素早く改良。
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踵にもムニッとノンスリップシート。
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どうかなどうかな〜
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吸い付くな〜いいぞいいぞ。
履いた瞬間に、来年のシーズンはこれの改良版ずっと履いてるだろうな〜と思いました。

紐の長さが(すなわち重さが)約半分になっていることの、パッと履いてわかるくらいの軽やかさとノンスリップシートの吸い付き感。
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モノとしても、(私の個人的な感覚としては)決してダサくないと思う。

よし!
息子よ!かーちゃんは今からこれ履いて、走ってお迎えに行くよ。
11月も半ばだけど、今日ワラーチ作ると思ってなかったからタビックスも持ってきてないけど、
今朝、今年のエルニーニョはかなり強力ってニュースでやってたから、暖冬間違いないっぽいし、
数年続いたオーロラの当たり年はもう終わっちゃうらしいけど、
ワラーチの当たり年だと思えば、かーちゃんは裸足でお外に出られる気がしてきたぞ。
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からの保育園着。
ぶちぶちエンボスによってノンスリップにしてるもんで、まあむず痒いし跡がつく。
6〜7割くらいのボチボチ感でちょうどいい具合の類似品をちょっと探してみよ。

しかししかし、全体的にはものすご〜く良いです。
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さて。息子連れて帰ろうとしたところに、
まさかの11月にビーサンで帰ろうとする園友達発見!

エルニーニョ来てるね〜
オーロラの当たり年は終わったけど、サンダルの当たり年が〜  しつこい。。

「ちょっと足元写真撮っていい?おばちゃんも今日めっちゃサンダルの気分!」

そしてうちの息子にも
「かーちゃんは今日めっちゃ駆けっこで帰りたい気分」と宣言。
結果、ノリノリのウチの息子と、ビーサンのお友達が本気かけっこでダッシュを始め、
それを追う私はまたノリノリなのでいいとしても、大きな荷物持って本気で走るビーサン幼児を追いかけざるをえなくなった、ビーサン幼児母には、ちょっと申し訳ないことをした。
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ビーサン母の必死な後ろ姿。
すんませんでした。。

いやしかし。楽しい1日でした。
ブログもこんくらい熱い内にいつも解き放っておくと気持ちいいやね〜
いつも時間かけすぎなんだね〜