靴屋の靴は穴だらけ。

京都・靴工房かたつむりの日記

英語で河井寛次郎記念館への道が説明できないあなた。当然です。大丈夫です。一緒に靴作りましょう。

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トラ猫タビックス。肉球をイメージしたピンクの踵、だそうです。

清水寺界隈を散策していたら可愛いタビックスいっぱいの素敵なお店発見。

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耳、付いてます。
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他にもいろいろユニークなタビックスありました。
普段使いにもオススメのワラーチにはおしゃれタビックスがよく似合う!

京東都さん。
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これはsousouのタビックス。
色柄は可愛いものがいっぱい。
(個人的には親指部分の綴じ方が雑でものすご〜く気になるんだよなあ。外側にビヨッと出っ張るのです。。)
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そう、再びワラーチ引っ張り出す春。4月です。
京都は絶賛観光シーズンなのでしょうか。
窓を開けていると、外国人の方がよく興味深そうに覗いていかれます。

後ろからの視線をしかと感じながら、乱さぬ集中。
かたつむりあるあるです。
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道聞かれたりすることも。

「ゆ〜めや〜かた〜はどこですか」

はい。まっすぐ行って五条通り手前右側。
夢館。レンタル貸衣装屋さんですね。そこで着付けてもらった観光客の方がよく通りますね。
てか、お兄さん着付けてもらって、朝一回通ったんじゃないの?

他にも色々聞かれます。

清水寺。←う〜ん。五条通り出て左。不安になったらもう一回誰かに聞いてね。難しくはない。

河井寛次郎記念館←う〜ん。ちょっと説明しずらい。というか、あなたはなんで高倉通松原下がるを歩いてるの?迷いすぎ。

安井金毘羅宮←  う〜ん。なにか切りたい縁があるのですね。でも、もっかい言うけど、あなたはなんで高倉通松原下がるにいる…

基本的にみなさん激しく迷いすぎです。
そんなに難しいでしょうか、京都。

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ミシンスペースだと、逃れようもなく、観光客の方と対面構図に。
目の前でフランス語でぺちゃくちゃと話しかけられても、乱れぬ集中。
素晴らしいです。

席に戻ってきてから
「いや、縫い終わってから話しかけようと思ったら行っちゃいました。」と仰いました。
他の生徒さんも、そのくらい堂々と縫い切りましょう。素晴らしいです。笑。
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そんな彼は絶賛バブーシュ4足量産中。
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こちらも、ちょっと前に完成したバブーシュをSNSに載せたところ、5足分のバックオーダーが!
さらっと貴和製作所に行って、女子力高い透明ビーズを購入してこられました。
男性です。
女子力高い男性のモノづくりは見ていると面白いです。
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どう並べようか。。
あーでもないこーでもない。
買い足すか??
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こちらは豪快にハガワを漁って。。
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スモーキーな色合いを選び出し、リボンに切り抜いてみました。
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やっぱり、あーでもないこーでもない。
1個だけでも意外と可愛いのか??
などとしばらく試行錯誤したのち
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こんな風にランダムに散らしてみました。
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ハガワボックスは実は私もよく漁ります。
思いもかけないものが目に飛び込んできたりします。

細長く切ったハガワを格子に編んでみました。
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他にも、ムートン使ってみたり(右)
生徒さんが「東急ハンズで買ったけど使わないので。。」と言ってハガワボックスに提供してくれたキラキラの革を小山のように切ってみたり(左)

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とんがりバブーシュのサイズ展開サンプルをこしらえました。
自分用に履いてみるのはもちろん、
プレゼントの時も、私がこのくらいだから。。とイメージ湧くと思います。
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こちらは、奥様のお誕生日当日にバブーシュ製作。
「今日渡したい!」

集中のなかで一瞬ぼんやりしたのか、片足反対に縫ってしまったりして、間に合うか時計とにらめっこな感じになりましたが、無事完成‼︎

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センスあります。
とんがりタイプの形をうまく生かしたハートモチーフ。
革の傷を隠すために片方だけにつけたチビハートもいいアクセント。
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通常の靴作りも、生徒さんそれぞれ着実に進んでいます。

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安定のつりこみ力。
足数を重ねるごとに、どんどんスムーズになってきてます。

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新しく始めるベビーシューズをいち早く作り始めた人も。
皆さん途中経過を写真に撮りますね。

そして私は、「皆さんが自分で作っているものを嬉しそうに写真に撮ってる姿」を、さらに写真に撮るのが大好き。

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一眼派も‼︎
硬〜いヌメ革吊り込みは、まさに「老人と海」by  アーネストヘミングウェイばりの死闘でした。
そこをねじ伏せてのこの一枚。
腱鞘炎、早く治るといいですね。

しかし、いい写真だな。