靴屋の靴は穴だらけ。

京都・靴工房かたつむりの日記

自作ワラーチ・夏〜本物のワラーチが京都に光臨

遠い彼方で
質素に暮らす民との唯一の接点は
ただ、走ることを愛することだ

このシンプルな行為が
最も濃密で深淵な瞬間(とき)を
与えてくれる

そもそもの始まりは
生き方までをも刺激した一冊の本だった
まるで黒船のように衝撃的だった

NIKEを槍玉に上げては
"殺人者"と名指しし

持久狩猟を例に出しては
人類の進化の過程をあぶり出し

世捨て人同然で辿り着いた
白いチャボチと走る民との出会いが
現代と400年の歴史を繋げ

そして
メキシコの奥深い大峡谷に
人類最強の走る民族を見出した

どうして我々は
魅了させられてしまうのだろうか?
たかが、古タイヤと革紐に

それは
これ以上削り様のない
プリミティブな様式美ゆえか

いや、これ以上に足し様もない
サディスティックなまでの造形美か

バランカ・デル・コブレに吹く乾いた風と
オーブンのように焼ける容赦ない日差しの狭間で
珈琲色で艶やかな褐色の民は
今日も変わらずに走り続けている。

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かたつむりに、
遥かメキシコの彼方からララムリのワラーチがやってきました。

実際にララムリの地で開催されたレースに日本から出場された方が持ち帰られたものを、特別にしばらくの間かたつむりにお貸しいただけることになりました。


上の文章。
燦々と降り注ぐメキシコの太陽がすぐ真上で照りつけているみたい。
ワラーチの持ち主が、特別にかたつむりのために紹介文を書いてくださったもの。
う〜む。漂うプロの香り。。
「名無しの権兵衛でいいよ。煮るなり焼くなり自由に使ってください。」
とのことなので、お言葉に甘えさせていただきます!
本当にありがとうございます。

それからもう1人。持ち主の方とかたつむりの間を、心を砕いてとにかく丁寧につなぎ続けてくださったもう1人の名無しの権兵衛さんにも心から感謝です。

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というわけで、メキシコの灼熱の太陽を心で感じながら、
めっきり涼しくなった京都の寺になぜかリアル タラウマラワラーチが…
かたつむり徒歩1分の仏光寺です。

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ギョッ。
私のこと?と思わず辺りを見回してしまいました。
いつも全く目に入っていなかったこの一文が、バスーンと目に飛び込んできます。

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履いています。

強烈な違和感です。

見た時も
やっぱゴッついな〜!とは当然思いました。
でも、タイヤ切ったらこうなるよね。なるほどなるほど。というギリギリ想像の届く範囲にあったわけですが、

履くと、サイズが多少あってないとかそんなチンケな理由では説明がつかない、
圧倒的な「これは別物」感が足元から突き上げてくる感じがするのです。

ぼくはいま、どこにいるの?
ごめんごめん、四条通スターバックスだよ。
どっかでコーヒー飲みながらじゃないとブログ書けない軟弱人間なのよ。

と、そこまでコッパーキャニオン出身のサンダルと心の会話を交わした時、

スタバの友にするな〜 そんなんじゃいか〜ん‼︎
俺にも履かせろ、私にも履かせて!

と、これまでかたつむりでワラーチを作っていった方の顔、顔、
かたつむりには来てなくても、ワラーチ、ルナサンに魅せられている方々の声が聞こえた気がしました。

そして、このワラーチを快く貸してくださった方の気持ちも、
やっぱり自分だけで抱えないで、できるだけたくさんの人に見てほしい、というところにあったのだと改めて思いました。

なので。
ぜひぜひ見に来てください。
履いてみてください。

走るための、歩くための、道具としてのサンダル。
道具がすること、
道具を使う体がすること。

ネットの向こうで写真を見て感じる数倍のことを、
実際に踏んでみて感じていただけると思います。

期間は、このブログ投稿後ちょうど2ヶ月間。
10月26日(日曜日)までの、かたつむり工房オープン時間。

ちょっと長くなったので、一回切って次の別ブログに詳細を書きます。
概略としては、

1:なにも作らなくても、材料買わなくてもいい、
     とにかく何の遠慮もなく触れに来るだけ、大歓迎。
     かたつむりのご近所一周グルっとしてきてくださいな。
     (これが一番言いたい)
2:せっかくだからワラーチ作ってみようかなという人には、
     期間中ちょっとした(いやいや、私たちとしてはだいぶ思い切った)割引きをします。
3:今、正式ラインナップに加わっていない新しい素材をご紹介します。
      それについては、人柱料金(笑、 もうちょっと他の表現ないものか。。)として、ほぼ原材料費に    近い感じのさらなる割引き。

タラウマラのワラーチに実際に触れて感じたことは、やっぱり自分たちの環境で身近に手に入るもので工夫して作る、という履物の原点。
だから、別にタラウマラワラーチをマネする必要はない、日本の、京都の、さらに言えばかたつむりの、環境で普通に作れるもの、どうですか?というのが、3の提案になっています。

詳しくは、今から頑張って「その2」書くからしばしお待ちを〜


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だから重すぎだって。

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だから分厚すぎだって。

そうそう、ソールの実寸は27センチでした。
24.5の私もまあ履けましたし、細かいこと気にしないで、意外とたくさんの方に踏んでいただけるサイズじゃないかな?








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