靴屋の靴は穴だらけ。

京都・靴工房かたつむりの日記

一周年です。ほんとうにありがとうございました。そしてこれからもよろしくお願いします。

一周年です。

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とにかく物が少なかった一番最初、
自分たちで自作した作業台の色と、知人に作っていただいた大きな作業机の色が揃わないことが、なぜかとても目につき、気になっていました。
「絶対塗り直す!」と息巻いていたのだけれど。
今ではそんなこと思っていたっけ?というくらいどうでもよくなってしまいました。


もう一つ、最初の頃に頭を悩ませていたのが、30センチと半端な高さの吊り込み用のスツール
探しても探してもどうしても見つからない。

IKEAの安い子供用の椅子が座面30センチなのは、ネットを徘徊しながら見つけていたけれど、「プラッチックはなんだかな〜」の気持ちが強く、ずっと見えないふりをしていました。
だけど、どうにもこうにも見つからなくて、しょうがなくて間に合わせで工房に置いてみた。
今では色とりどり、3脚に増えました。

空間作りに対する最初の気負いは、皆さんが集ってくれる場としての自信がついてくるにつれて、だんだんどうでもよくなっていきました。

今となっては。

子供の落書きや、
みんなが勝手にいろんな物を貼っていくご近所情報ピンナップ、
小物入れになった、生徒さんの出張土産、
筆立てになった、お持たせのお菓子ケース
整理しきらんあちこちの棚、

そういうもので充分素敵
そういうものだからかたつむりらしい
と思えるようになってきました。

どんどん、なんの統一感もない魔岩窟のような空間になっていくといいな、と思います。

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看板さえまだ準備できていないなんともかんともカタツムリな歩みですが、

 何かの途上であること、
その状態そのものがパワーの源であり楽しさの源であることを実感しながら、
周りの景色を楽しみ、
自分たちの面白いと思うものに素直に、

ゆっくりゆっくり歩いていきたいと思います。

一年間ありがとうございました。
そして、これからもよろしくお願いします。

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