靴屋の靴は穴だらけ。

京都・靴工房かたつむりの日記

Uワングランプリ

かたつむりでは教室の初日に、縫製の手習いとしてみなさんにちょっとした基礎練習をしていただいています。
「U字」を切って、すいて、折り込んで、裏を貼って、ミシンで縫って、代をさらう、というところまでやります。刃物を触るのも久しぶりという方もいらっしゃるので、革包丁の使い方、スキ機、ミシンの使い方など丁寧に一つずつ。
U字の内側の小さい方のカーブは、ちょうどパンプスなんかの履き口の大きさです。このくらいのカーブが乗り切れると本番への不安もちょっとは減るかな〜

裁断したら、スキ機ですいて織り込むために細いテープを貼ります。
スキ機ではインカーブがやっぱりちょっとむつかしいようで、たまに悲鳴をあげながらやってる方もw

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裏を貼っていざミシン。
洋裁のミシンでもなんでもミシンの経験ありますか?って皆さんにお聞きするんですけど、どうやら洋裁のミシンの経験値と「U字」のミシンの出来は比例しないっぽい。初めての方も自信を持って臨むべし!

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ミシンを上手にかけるコツは、ミシンの前に座るまでの準備作業(正確に切る、正確にすく、正確に折る)をとにかく丁寧にやることにつきます。
ガタガタしない流れるようなラインで厚みも均等に準備されていれば、綺麗にミシンを乗せることができます。
準備作業をいい加減にやっておいて、ミシンだけ集中力で乗り切る!というのはちょっとむつかしいですね。「ステッチが曲がってしまいました!」とおっしゃる方が多いけど、手前の折り込みがすでにカクカクで、そのエッジラインのぶれを目が捉えてしまってステッチもブレる、というのが多い。
準備8割‼︎


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最初は「S字」だったんです。
2回のカーブを乗り切る生徒さんの緊張感は数割り増しでした。

そのうち、「Uワングランプリ」やりますかね。
優勝者にはなんか素敵なものあげたりして。