靴屋の靴は穴だらけ。

京都・靴工房かたつむりの日記

コペルニクス的転回

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靴作りをしていると

「自分の足をそのまま形どった木型を作れば、素晴らしい履き心地の靴が出来るのではないか」
という思いにぶち当たります。 その度に悶々とするわけですね。「何とか足そのままの木型が出来ないものか」と。(足型そのままの靴が、必ずしも素晴らしい履き心地になるかと言えばそうではないのですが、またソレは別の機会にブログに書こうと思います。)

そしてある日、靴業界がひっくり返るのではないかと思えるぐらいの発想に行き着くわけです。深夜の京都、四条烏丸近辺に「エウレーカ!」という雄叫びが響きます。

そう。コペルニクス的転回。

 

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写真ではわかりにくいかもしれませんが、足に直接デザインテープと呼ばれるパターン作成用のクラフトテープを貼り付けています。「足→木型→パターン」ではなく「足→パターン」。足からそのままパターンを取るんだから、完全に足にピッタリの靴が出来るはずです。

という訳で、まずはサンダルを作ってみました。

 

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結果、別に変わらんなと。ただ、一手間減っただけで。いや、結果そんなに手間は減ってない。履き心地はイイんですよ。でも、ソレが自分の足から直接パターンを取った事によるものではないなと。でも、かっこいいでしょ。このサンダル。もうすぐ夏も終わりですけど。

このアイデアを思いついた時の、電気が走るような衝撃は何だったんだと。野良ピカチュウにでも襲われたのかと。ま、凡才の私にも思いつくような発想です。間違いなく、他の誰かも通った道のはず。夜な夜な、自分の足にデザインテープとか、ガムテープを貼っつけた事があるはず。皆さん照れ屋なので、カミングアウトしてないだけ。

そんな試行錯誤を繰り返しながら、靴を作っています。
店主の迷走っぷりを間近でご覧になりたい方は、靴教室にどうぞ。

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