靴屋の靴は穴だらけ。

京都・靴工房かたつむりの日記

就活生の足元事情

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人の足元を見るような仕事だけはすまい、と思いながら社会人になりましたが、何の因果か街中を歩けば、見るのは人の靴ばかり。好きで始めたこととはいえ、あの清廉な思いはどこへ行ったのかと。

いや、別に疚しい事をしている訳ではないんですよ。ただ、靴を見ているだけです。人の値踏みをしているわけではないんです。人の靴や歩き方を見ながら街を歩くと、色々と気づくことも多いのですが、 その話はまた別の機会に。

さて、8月ももうすぐ終わりです。4cmのヒールを履いた就活女子や新卒女子の姿もメッキリ見なくなりました。倫理憲章とやらの影響なのでしょうが、年末頃にはまた増えるんでしょうね。日本の労働環境は、女性にとても厳しいですが、是非頑張っていただきたいと思います。

しかし、あの黒の4cmヒールって、どのような末路を辿っているんでしょうね。就活男子が履く黒の短靴は、就職後も使い続けているんでしょうが、新入社員の女の子って、研修期間が 終わった途端にスキな格好で出社をするので、あんな野暮ったい靴を履いてくるはずもありません。

大学の教科書のように、後輩に安値で売り渡されているのでしょうか。埃をかぶったまま、誰かのお葬式を待っているんでしょうか。呆気無くゴミ袋に投入されてしまうのでしょうか。

ご存じの方がいらっしゃいましたら、是非メールにてご連絡下さい。